法律相談について(相談料、コツ等)
Q 法律相談について
法律相談について以下、教えてください。
1 相談料はおいくらですか?
2 相談を希望していますが、どのように連絡したらよいですか?
3 相談をするコツはありますか?
4 全然、法律の知識がないのですが・・・
5 日中は仕事があり、相談に伺えないのですが、晩でもよろしいですか?
NEW 6 事務所の業務方針として2人以上の弁護士でチームを組み、 案件を担当するとのことですが、なぜですか?
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<ご説明>
1 相談料
以前、テレビドラマで、相談時間が1分経過したということで、 弁護士が超過分の相談料を請求するという場面があったと聞きました。そんなことでは到底落ち着いて相談できません。また、 相談の際には関係資料を拝見しながら、背景事情も含めてお話をお聞かせいただくので、相談は1時間で終わらないことが多く、2, 3時間かかる場合もあります。
そこで、当事務所においては、初回の相談料は相談時間にかかわらず、一律に1万円とさせていただいております。
2 ご相談を希望される場合
ご相談を希望される方はまず「お問い合わせフォーム」でご連絡いただければ幸いです。その際、ご相談事項の概要 (箇条書きで結構です。あらましが分かれば十分ですのであまり堅苦しくお考えにならないで下さい。)をお書き下さい。 こちらからご連絡致します。
なお、当方はメールでの相談には原則として応じておりません。それは面談の場合には、関係資料を見、 疑問点を即時に確認しながら相談ができますが、メールではそれができないため、メールでの相談はしばしば不正確、 不十分なものに終わることが多いからです。ご面倒かと存じますが、ご理解下さい。
3 相談をするコツ
相談をする際のコツを思いつくままに挙げますと以下のとおりです。なお、お勧めに過ぎず、必須ではありません。
(1)関係がありそうな資料は全て持って行く。
過去のことについての記憶はしばしば不正確です。書類は、記憶を喚起するのに役立ちます。
(2)事件の時系列表を作って、事前にメールかFAXで送っておく。
いつ、誰が何をしたという年表のようなものがあると、効率的に相談ができます。表計算ソフトをお使いなら、日付、主体(誰が)、 行為(どうした。)、関係書類という列を作って整理をしていただけると助かります。私自身、エクセルで時系列表を作成しています。
(3)言いたいこと、質問したいことをメモして持っていく。
相談しているときに忘れてしまうことがありますので、メモを作っていけば安心です。
(4)自分に不利と思われることも、全て言う。
人間は、自分に不利なことは意識的にか無意識的にか隠す傾向にあります。また、法律相談においては、 弁護士がいろいろつっこんで聞いてくるので、自分を守るという意識が働く場合があり、相談者に不利な事柄が現れない場合がございます (弁護士にも責任があると思います。)。
しかし、弁護士には守秘義務がありますので、不利な事柄が他に漏れることは皆無です。また、弁護士がつっこんだ質問をするのは、 全ての事情を聞いた上で法的構成を考えた方が、結果として紛争を依頼者の有利に解決できるからであって、 相談者を非難しようなどいう意図は全くありません。
ですから、不利なこともすべてお話しいただく方が相談者の利益につながることをご理解下さい。
4 全然法律知識がないのですが・・・
ご相談の際、「私全然、法律知識がなくてはずかしいのですが・・・」とか 「こんなことを伺うとバカにされてしまうのではないかと心配なのですが・・・」などと前置きされてご質問いただく場合があります。 法律的知識がないからこそ弁護士に相談されているのですから、そういったご心配は無用です。遠慮なく何でもお尋ねいただきたいと存じます。
なお、法的にみるとご相談者の意向に沿った解決が難しい場合もありますが、まずご相談者のお考えをじっくり伺い、 何かよい方法がないか知恵を絞るように努力しております。
5 日中、相談に行けないのですが、晩でもよいですか?
午後7時以降もご相談をお受けしております。遠慮なくご都合をお聞かせ下さい。
6 事務所の業務方針として2人以上の弁護士でチームを組み、案件を担当するとのことですが、なぜですか?
複数の弁護士が担当した方があらゆる点においてより良い解決に役立つからです。
(1)事件の初期段階
的確な事件処理をするためには、
A ご依頼者から事実を漏れなく、正確に伺うこと
B 的確に法律構成を行うこと
が必要です。
まず、Aですが、ご依頼者自ら法的に重要な事実を漏れなく、お話しいただけることはありません
(このこと自体はご依頼者の責任ではないことはもとよりです。)。すなわち、ご依頼者から法的に重要な事実を漏れなく、正確に伺うには、
単にご依頼者の話を表面的に受け止めるのでは足りません。「ご依頼者が話されている内容からすれば、通常、
こういう事実が付随しているはずだ」というある種の経験則を豊富に持ち、ご依頼者から事情を伺いながらそれを確認し、
ご依頼者から重要な情報を引き出すことが必要です。この点、複数の弁護士で伺えば、
やはり経験則が2人分以上になるので聞き漏れが1人よりも少ないです。また、後述する証人尋問とも共通しますが、
つっこみの甘さを自分で正すことは困難ですが、他人の甘さを正すのは容易です。
二人で聞けば一方が聞き漏らしたことを他方が拾ってくることが可能になります。
次にBですが、単純な事件はともかく、複雑な事件では多様な法律構成が考えられる場合があります。「三人寄れば文殊の知恵」 ではありませんが、やはり複数で検討した方が1人でやるよりも多くの法律構成を創出することができます。また、 自分のアイデアを自ら批判的に検討することは困難ですが、他人の出したアイデアを批判的に検討することは容易です。 思いついた法律構成の批判的検討には複数弁護士が関与する方が圧倒的に有利です。
(2)書面の検討
書面についても同じことがいえます。上述したとおり他人のアイデアを批判的に検討するのは容易ですが、
自らのアイデアを批判的に検討することは困難です。一人の弁護士の場合よりも複数の弁護士の方が書面が十分に検討しやすいと思います。
また、誤字脱字という低レベルの事項であっても複数の弁護士が関与した方がよいことは自明です。
(3)証人尋問
証人尋問においては複数弁護士が関与した方が明らかに有利です。例えば、
一方が尋問している最中に他方は裁判官や相手方の反応をみたり、現在尋問をしている弁護士の聞き漏れがないか、
補充尋問をするべきではないかが、チェックできますし、聞き漏れがある場合には先に尋問した者に代わって尋問をすることができます。
複数の証人を集中的に尋問することも通常のことですが、一人で複数の証人を尋問することは相当疲れます。
疲れることは人間ですから仕方がありませんが、パフォーマンスが落ちることは避けられません。これに対し、
複数の弁護士で尋問すれば負担は半分以下になり、よりよいパフォーマンスが実現できます。
そして尋問に際しては主尋問(証人申請をした当事者による尋問)、反対尋問(反対当事者による尋問) とも事前に十分にトレーニングをする必要がありますが、 本番の尋問を複数の弁護士によって行った方がよいのと全く同じ理由によって複数弁護士によるトレーニングの方が効果的であることは明白です。
以上の次第で、当事務所においては原則として1つの案件を2人以上の弁護士で担当しております。
以上
法律相談をご希望の場合にはお気軽にメールでどうぞ。折り返しこちらからお電話させていただき、 ご相談のうえ日程を調整させていただきます。 →お問い合わせフォームへ